デイサービスのレクには、何らかの材料を必要とするものも多くあります。
でも、費用の限られている施設にとって、新しく色々なものを用意するのは困難。
簡単に用意できる身近なものを上手に活用して、利用者さんに楽しんでもらえると良いですよね。

牛乳はほとんどの家庭で購入するものですし、牛乳パックを用意するのはそれほど困難ではないでしょう。
他のスタッフさんにも協力してもらえば、レクの日までにはだいぶ集まるはずです。
では、牛乳パックを使ったデイサービスのレクをご紹介しましょう。
牛乳パック積み
牛乳パックを使ったデイサービスのレクで、もっとも人気があるのが「牛乳パック積み」。
牛乳パックを低めの筒状に切ったものを、とにかく高く積み上げるレクです。
同じ向きで積み重ねると、意外に不安定。
なので、色々な向きに調整しながら、高く積んでいきます。
ルールは至ってシンプルでも、高く積み上げた時の達成感は大きいです。
それで、牛乳パック積みで使うおもちゃの作り方ですが、
①まずは牛乳パックの口・底の部分を切り落として筒状にします。
②そして、筒状の部分を2cmくらいの幅に切ると、1つの牛乳パックから低めの筒がいくつも出来上がります。
おもちゃ作りも利用者さんと一緒に取り組んでみると良いかも知れませんね、スタッフさんの手間も減りますし、利用者さんの活動の一部になりますから。
ただ、牛乳パックは普通の紙よりも固めなので、怪我をしないように十分に気をつけてください。
牛乳パックの編み籠作り
「せっかくレクをするからには、実用的でお洒落なものを作りたい!」と言う、利用者さんもきっと多いはず。
そこで、お勧めなのが、「牛乳パックの編み籠作り」です。用意するものは、牛乳パック2個とマスキングテープだけ。
まず、牛乳パック1個①の口・底の部分を切り取って、残りの筒の部分を1cm幅の筒になるように切ります。
次に、もう1個の牛乳パック②の口の部分を切り取って、筒の側面が全て1cm幅の縦棒になるように縦に向かって切ります。
この時、底の部分は切り取らないよう注意してください。
②の牛乳パックの内側(白い部分)が外側になるように置き、①・②の牛乳パックに好きなようにマスキングテープを張って飾り付けします。
そして、①を水平になるように持ちながら、②の帯を1本置きに①の内側に入れていきます。
今度は、逆の組み合わせになるように、②の帯を1本置きに①の内側に入れていきます。
これを何度も繰り返して好みの高さまで編み、余った②の外側の帯は内側に折って①の枠にはめ込みます。
②の内側の帯は1cmくらい残るように切り、外側に折って①の枠にはめ込みます。
少しばかり難しい過程もあるので、苦戦している利用者さんがいたら、丁寧にサポートしてあげてくださいね。
牛乳パックの小物入れ作り
牛乳パックを使ったレクには工作が多いのですが、「簡単な工作が良い!」なんて言うスタッフさんも多いでしょうね。
あまりに難易度の高い工作は、利用者さんどころかスタッフさんも大変ですよね。
「利用者さんのサポートの前に、自分が作れない。」なんて言うこともよくあります。
そこで、お勧めの工作が、「牛乳パックの小物入れ作り」です
小学校の工作で作った経験のある方もいるかも知れませんね。
まずは、牛乳パックの底を好きな大きさに切ります。
上の部分をギザギザとか丸い形に切って、お洒落な形にしてみるのも良いでしょう。
底の部分ができたら、あとは牛乳パックの外側に布や包装紙、色紙などを貼ったり、絵を書いたりなどして飾り付けをするだけです。
できた小物入れはペン立てとしても使えますし、薬とかメガネとかちょっとしたものを入れるのにも良いですよね。
まとめ
牛乳パックを使ったデイサービスのレクとして、次の3つを挙げてみました。
「牛乳パック積み」「編み籠作り」「小物入れ作り」です。
牛乳パックをゲームとして取り入れるなら、牛乳パック積みが良いですよね。
工作として取り入れるなら、編み籠作り・小物入れ作りが良いですよね。

利用者さんによって得意・不得意はあるでしょうが、まずはスタッフさんが全体的な声掛けをしながら一緒に進めます。
そして、苦戦している利用者さん、遅れ気味な利用者さんがいたら、近くでサポートしながら進めていきましょう。
全過程を利用者さん自身でクリアできなくても、できるところまで頑張ってもらえれば十分です。