デイサービスではレクを多く実施していますが、それが皆さん全員楽しみにしている訳ではありません。
中にはレクリエーションを苦手としている方も多く、そのような方にレクリエーションに参加してもらうことは難しいといえます。

対象の高齢者の好きなことを見つける
レクが嫌いだという方のほとんどは、楽しくないというのが理由になってくるでしょう。
楽しくないから参加しないのは、人としては当然の反応だといえます。

では、楽しくなるレクはどのようなところからヒントを得ていけば良いのでしょうか。
ヒントは生活歴にあります。
生活歴を調べていくことによってヒントが隠されています。
例えば、主婦を長年している方であれば料理は得意なはずです。
料理のレクであれば積極的に参加してくれる可能性もあります。
男性であればゴルフや釣りなどが趣味だった人もいますので、昔やっていた趣味をレクに取り入れることが出来れば楽しく参加することができるでしょう。
レクが非常に嫌いな男性がいました。
その方は何をするにしても「私は何もしたくない」とレクに参加することに対して拒否がありました。
担当をしていた介護士の方は、その男性の家族に昔の趣味などを聞くことにしました。
その男性は要介護になる前までは将棋などをしていましたということが分かったのです。
介護士は男性に将棋を教えてもらうことにしました。
すると男性は今までレクを拒否していたのが嘘のように男性に将棋を教えるようになりました。
男性は「今までは子供染みた遊びでつまらなかった、これは私が得意なことなので楽しくできます」といわれていました。
大人の遊びを行う
レクに参加しない要因の一つとしては、保育園のおままごとのようだからという理由があります。
私たちも同じで、あまりにも子供染みた遊びは行っても面白くないでしょう。
出来るだけ大人がしても面白い遊びを考えるのが大切になります。
例えば、クイズでも少し難しいもの、物作りであれば本格的な編み物など、パソコンなどを使用しても良いでしょう。
普段からレクに参加したくないという方には、一度大人が遊ぶもの、少しぐらい難しいぐらいのものの方がやりがいがあり、積極的に参加をしてくれるかもしれません。
職員が楽しむこともポイント
レクがうまくいかない要因としては、職員が楽しんでいないということが挙げられます。
職員がいやいやレクを実施していたり、仕事だからといってレクを実施している場合は、それが高齢者にも伝わってレクが嫌だと思う高齢者もいます。
これは、難しいですが、まずは職員が楽しむような雰囲気つくりをすることも必要だといえます。
雰囲気を楽しむということがあります。
皆が楽しんでいる雰囲気に参加をすることによって、自分も楽しくなるということです。
いろいろ試してみることが大切
レクといってもその種類は非常に多くあります。
そのため、レクを実施するのには「レクはこれじゃないといけない」という固定概念は必要ありません。

もしかすると失敗をするかもしれませんが、長い目で見てそれは成功の元です。
失敗をすることによって徐々に改善をしていき最後には成功を導けることでしょう。
いろんなことを考える前に、まずは実施してみましょう。
インターネットでは様々なレクの種類がありますので、それを参考にしてみることも良いでしょう。
回数をこなして参加を嫌がる高齢者でもレクを楽しめるように工夫をすることが介護士として正しい姿だといえます。
10年前のデイサービスと同じではない!
最近のデイサービスは本当にいろいろ進化をしています。
それは時代が進んでいるからです。
10年前のデイサービスと同じことをやっていたら、利用者様が面白いわけがありません。
時代が流れるという事はレクリエーションも進化しなければならないのです。
考えてみてください。
例えば私たちがデイサービスに行く年齢になったとして、デイサービスで演歌を流しますか?
今の私たちなら高齢者になってもポップスやロックを聞きたいと思うはずです。
30年後のデイサービスはさらに進化しているはずですよね?

毎年新しいものを取り入れ、利用者様が楽しめるレクリエーションを考えていきましょう!!