デイサービスレクを盛り上げるための方法とは
介護施設のレクレーションと言えば利用者の方と職員の方がワイワイとやっているところを想像する方が多いのではないでしょうか。
しかし、実際はというとレクレーションを考える側の方がなかなか盛り上がるようなレクレーションが出てこなかったり利用者の方に飽きられてしまったりといったように実は盛り上がっているケースは少ないことの方が多いです。
また、レクレーションもどうしても1パターンになってしまう傾向にもつながります。
なぜ1パターンにつながってしまうのかが気になる方はかなりおおいのではないでしょうか。

なぜレクレーションがワンパターン化するのか
介護施設内のレクレーションの目的には「認知症予防」というものがあります。
普段の私たちは、手足や体を動かすことがほとんどのため、物事に対して興味関心がわき、自然と興味のあるものに目が向いている傾向にあります。
また、普段から自分たちが何かしらの形で動くことが多いため様々な刺激や影響を受けやすくもあります。
例えば、スーパーの広告で自分の興味があると実物を見たくなることがあることが良い例ではないでしょうか。
このように、普段の私たちは何かしらの形で動いて刺激を受けていることが多いのですが。
しかし、介護施設の利用者はどうでしょうか。
普段、自室にいることが多くなかには体調や病状の悪化により体自体が思うように動かせない方もいます。
そうなってしまいますと、どうしても日常生活のなかで刺激を受けることはかなり少なくなり、そのまま認知症になってしまうケースもあります。
そのため、レクレーションの時間に認知症予防のための脳トレを行っていますが、実はそうなってしまいますと体調面や体の負担も考慮するため折り紙や童謡といったような1パターンのものを何回かに分けて行っていくだけのものになってくることが多くなってしまいます。
また、全員が必ず楽しめるようなレクレーションがあるわけでもないため楽しむことよりも脳トレを優先してしまう傾向にあるとも考えられるのではないでしょうか。
レクレーションを盛り上げる方法
レクレーションが1パターンになってしまいますと、利用者だけでなく職員の方も楽しめなくなったり盛り上げる方法に没頭することがあります。
また、レクレーションの目的はなにも脳トレだけでなく「利用者に幸福感・満足感を味わってもらう」というものもあるため、時には認知症予防だけにこだわるのではないレクレーションも用意しておく必要があります。
また、利用者の方とコミュニケーションをとることによってレクレーションに興味・関心を向けることも必要になってきます。
なぜなら、興味・関心を持つか持たないかで行動が変わってくるからです。
例えば、普段からあまりランニングをしない人に「走ることはいいことなんだよ」と言ったとしましょう。
これだけ聞いても何が良いことなのかが分からないですし、短めなのか長めなのかも把握ができないため、興味・関心を持てと言われてもとても持てるとは言い難いです。
しかし、具体的な事例を少し入れると興味・関心を向ける方向が違ってきます。
これは、利用者に対しても同じことが言えるため、コミュニケーションをとることも大事になってきます。
しかし、レクレーションをするうえで一番忘れてはいけないことは「利用者の方が主役」ということです。
職員の方だけが楽しいレクレーションでは利用者の方にとっては意味のないものになってしまいます。
そのため、普段のレクレーションを利用者の方向けにしているのかの見直しをするべきではないでしょうか。
マンネリ防止!新しいアイディアを取り入れよう
デイサービスにはレクリエーションが盛り上がり、活気のある施設と、レクリエーションが盛り上がらず活気のない施設があります。
ほとんどのデイサービスのレクリエーションというのは、割と同じような事をしている場合が多いです。
スタッフの中で新しいレクを考案する人がいなければ、毎月、毎年同じようなレクをやって終わってしまいます。

1:レクリエーション会議を実施している
スタッフ一同で毎月レクの内容を見直したり、新しいレクのアイディアを出し合う会議を行います。
毎月、同じようなレクばかりではなく新しいレクを皆さんで考えましょう。
介護スタッフの中には若いスタッフから年配のスタッフ、未経験から経験者まで勤務していると思いますが。
その年代や立場によってもアイディアや意見も変わってくるでしょう。
さまざまな意見を出し合い、常にレクを盛り上げるための施設つくりが必要です!
2:スタッフ、利用者ともにレクを楽しむ
レクリエーションというのは、利用者様が楽しむものですが。
同時にスタッフも楽しまなければいけません。
もちろん介護や見守りをするため常に利用者様に注意を払わなければいけませんが、活気のある施設ではスタッフがみな笑顔でレクを楽しんでいます。
中にはレクが苦手・・というスタッフもいるかもしれませんが、まずは利用者様と一緒に楽しむつもりでがんばってみてください。
活気のない施設の場合、レクの司会者だけが声を出していて、ほかのスタッフは一切レクに関わっていないようなことがあります。
それではどうしても施設自体が暗くなってしまいますよね。
レクを盛り上げるためにも、常に新しいアイディアを取り入れ、参加するすべての人が楽しめる時間を作りましょう!