デイサービスに通うお年寄り世代には、なじみの少ないハロウィン。
でも、たくさんのデイサービスがハロウィンパーティーを行っています。
そして、意外と好評らしいのです。

◆ハロウィンをお年寄りに説明する方法
ハロウィンは、欧米で広く親しまれている秋の行事です。
本来は、秋の収穫を祝い、ご先祖様の霊魂を鎮める宗教的な意味合いを持つ行事だったということです。
最近は、子供たちが仮装してお菓子をもらいに練り歩く行事として宗教的な意味あいはなしで楽しまれています。
日本で市民権を得はじめたのは、ここ数年のことです。
お年寄りの中には、ハロウィンという言葉すらもご存じでない方がいます。
ハロウィンのレクリエーションをする前には、ハロウィンが何かを分かりやすく説明してから始めることが大切です。
説明なしにハロウィンのレクを始めると、イメージがつかないのでご利用者様を困らせてしまうことがあります。
お年寄りにとってわかりやすいのは、「外国のお盆みたいなものですよ」「みんなで仮装するパーティーですよ」「お菓子を子供にあげるパーティーですよ」といった説明です。
地域によっては、子供にお菓子をあげるお祭りが根付いている場合もあります。
お年寄りにも身近な日本の文化に例えて説明してあげると、わかっていただけますよ。
◆10月はデイサービスでハロウィンパーティーをやってみよう
実際にデイサービスでハロウィンパーティーをする方法をご紹介します。
・ベタな仮装をしよう
ハロウィンパーティーらしさを一番感じられるのが仮装です。
最近の仮装は、ゾンビやコスプレなどバラエティに富んでいます。
でも、お年寄りにとってはハロウィンは初めて触れる異文化です。
仮装はベタなものをチョイスしましょう。カボチャの帽子、魔女のとんがり帽子などがおすすめです。
自分たちだけ変な格好をさせられていると思われないように、スタッフも率先して仮装しましょう。
・カボチャスイーツを食べよう
ハロウィンといえば、カボチャですよね。
デイサービスのハロウィンパーティーでも、カボチャスイーツを楽しみましょう。カボチャはお年寄りににも人気がある食材です。
また、冬至にカボチャを食べる習慣も昔からありますから、「外国でも冬至カボチャをやるんだね」といった説明でハロウィンが身近に感じられます。
・トリックオアトリート!を覚えてもらおう
ハロウィンの合言葉と言えば、トリックオアトリート!ですね。
これは、「お菓子をくれないといたずらしちゃうぞ!」という意味です。
ハロウィンパーティーでは、この言葉を覚えて帰ってもらうのを目標にしましょう。
ご家族に差し上げる用のお菓子をお土産にするのも有効です。
ご家族には「トリックオアトリート!と言ってあげてください」とお願いし、自宅でもハロウィンを楽しんでいただきましょう。
◆地域の子どもたちとの交流イベントにもおすすめ
ハロウィンパーティーは、地域の子どもたちとの交流イベントに最適です。
デイサービスでお年寄りとスタッフが仮装して子どもたちをお迎えし、お菓子をあげます。
お年寄りは小さい子どもに何かをあげるのが好きですよね。ハロウィンが何かよくわからなくても、楽しんで参加できるのが魅力です。
地域の幼稚園や保育園から訪問の申し出があった場合には、ハロウィンパーティーを企画してみてはいかがでしょうか。
ハロウィンは、お年寄りにとってなじみのない外国文化です。
ですが、お盆や冬至など、日本の文化に例えて説明することで受け入れていただくことができます。
いくつになっても新しいことにチャレンジできる、そんな気持ちになれるイベントにしたいですね。