デイサービスのレクリエーションは、室内でできるゲームだけとは限りません。
料理や、洗濯ものたたみなど、生活に即した活動も十分レクになります。
その中でも、お年寄りに熱心に取り組んでいただけるのが、園芸です。

目次
◆園芸は生活リハビリとして人気のレクリエーション
園芸を行っているデイサービスはたくさんあります。
レクリエーションとしての園芸は、園芸療法とも呼ばれています。
お年寄りの生活に即した動きで体と頭を動かす生活リハビリのひとつでもあります。園芸は、リハビリ効果の高いレクだといえます。
お年寄り世代には、お家でガーデニングを楽しまれていた方も多いです。生き物を世話をすることもあり、皆さん張り切って取り組んでくださいますよ。
◆おすすめ植物の特徴は 春夏に育つ・丈夫・実がなる
園芸のレクで育てるのにおすすめの植物の特徴は、3つ。
暖かい時期に育つこと・丈夫なこと・実が収穫できること、です。
植物の世話はどうしても外での作業になりがちです。
寒い時期の水やりはヒートショックなど健康へのリスクがあり、避けたほうが良いでしょう。
植え付けから水やりまでをお年寄りが体験できる、春から夏にかけて育つ植物がおすすめです。
ご利用者様にお世話をお願いする園芸レクですが、毎日お世話ができるわけではありません。
スタッフが代わりに水やりをすることも必要になってきますので、繊細な手入れを要する植物はデイサービスの園芸レクには向いていません。
多少の水不足にもへこたれない丈夫な植物がおすすめです。
レクリエーションの成果が分かりやすい植物を選ぶことも大事なポイントです。
花が咲くもの、実がなるものを採用しましょう。
特に、実がなる植物は週に1,2回しかデイに来られない方でも成果が実感しやすいのでおすすめです。
◆夏場におすすめなのはゴーヤ栽培

ゴーヤは、5月や6月の暖かい時期に植え付けができます。夏場の間はグリーンカーテンにしているところが多いようです。
利用者様には、水やりや実の収穫を手伝ってもらいましょう。
水やりのタイミングは、ご利用者様が朝デイサービスに来た時が良いでしょう。
お年寄りでは水やりが難しい時には、あらかじめスタッフが朝一で水をやっておくのが良いでしょう。
収穫したゴーヤは、ゴーヤチャンプルーを作る料理レクに使えます。
自分の育てたゴーヤを自分で料理して食べることは、なかなか自宅では経験できません。
デイサービスならではの思い出を提供できるレクになります。
また、ゴーヤはお茶にもなります。作り方は、ゴーヤをチャンプルーの時より薄めに切ってフライパンで炒るだけ。
ゴーヤ独特の苦みは、お茶にすることで和らぎます。ゴーヤの味が苦手な方にもおすすめです。
ちなみに、ゴーヤ茶には美肌効果と糖尿病や高血圧予防の効果があるといわれています。夏場の水分補給にもおすすめです。
ゴーヤは「春夏に育つ・丈夫・実がなる」の三拍子そろった園芸レク向けの植物といえます。
一緒に育てる植物としては、朝顔やフウセンカズラがおすすめです。
朝顔はグリーンカーテンにいろどりを与えますし、長期間花をつけるのでたくさんのご利用者様に楽しんでいただけます。
フウセンカズラは、種の収穫が楽しいのが特長です。ハート柄の種は芸術作品の創作レクにも使えますよ。
デイサービスで園芸を始めると、実を使って料理レクをしたりと、レクリエーションの幅が広がります。
利用者様に生きがいとリラックス効果を与える園芸療法
実は園芸はリハビリ療法のひとつとしても採用されているものです。
植物や作物を育て、触れ合うことは
利用者様に生きがいやリラックス効果を与えます。
種を植えたり、水をやったり、小さな作業でも自分たちで育てている実感がわきます。
また、日々成長する植物を見ることで喜びにもつながります。
天気の良い日は外にでる機会も増えますので、健康的な時間が過ごせるでしょう。
ご利用者様がデイサービスに通う理由にもなります。デイサービスにとって良いことがいっぱいの園芸レク。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。