デイサービスの一大イベントと言えば、外出レク。
でも、意外とどこに行くのかに迷ってしまうことが多いです。
お年寄り目線で楽しめるスポットを探すのは、自分たちが遊びに行くのとは勝手が違いますね。

◆外出レクの規模はさまざま 楽しむポイントは思い出になる体験
一口に外出レクといっても、その規模はデイサービスによってさまざまです。
デイサービス全体でバスで遠方まで出かける大々的な遠足をする外出レクもありますし、数人のグループで歩いてお買い物に行くささやかなものもあります。
規模の大小は違っても、外出レクを楽しむポイントは共通。
それは、「お年寄りが能動的に参加できて、思い出に残るレクリエーションにすること」です。
なんだかよくわからないけれど外に連れ出されて、なんとなく外出を終えるといった外出レクでは、楽しみ半減です。

外出レクの前には、「どこに行く」「なにをする」「楽しみだね」というおしゃべりを必ずしておきたいものです。
また、外出先ではご利用者様が色々なものを発見できるように、アシストする声掛けをたくさんしましょう。
◆外出レクにおすすめのスポット
外出レクにおすすめのスポットをご紹介します。
①紅葉狩り・お花見
紅葉やお花見を見に行くのは、お年寄りの遠足の定番です。
有名な紅葉スポットはもちろん、近くの公園でも十分に楽しめますよ。
紅葉を見に行った時には、「きれいだね」「いろいろな色があるね」など感動を分かち合えるような声掛けをするようにしましょう。
落ちているもみじやイチョウの葉っぱを拾って、「これはもみじ、これはイチョウ」と教えていただきましょう。
集めた落ち葉は持ち帰って、押し花やはり絵に使うことができます。
創作レクを普段やっているご利用者様には、ぴったりの外出スポットです。
②スーパーにお買い物
自分で外に行きづらくなったご利用者様と外出するなら、スーパーにお買い物に行くだけでも十分立派な外出レクになります。
個人のお財布を持参してもらうのが難しい時には、デイサービスのレクの買い出しについてきていただくことで問題をクリアできます。
お買い物好きの方にはぜひ、料理レクやイベントの買い出しを手伝っていただきましょう。
「お鍋の材料は何がいる?」「どっちのにんじんが良いかな?」などご利用者様が知識を披露できるような声掛けをしましょう。
車いすに乗っている方との買い物の場合、大型スーパーが最適です。
エレベーターや売り場の通路など、車いすで通っても余裕がある広さがあります。
③地域のお祭り
外出レクとして、地域で開催されているお祭りやイベントに参加させてもらいましょう。
各地域で花火大会や、お神輿、盆踊り、屋台祭りなど・・さまざまなイベントをチェックしておきましょう。
お祭りなどは、見るだけでもその場の雰囲気を楽しむことができます。
また地域の人たちとの触れ合いの場として交流することもできます!!
◆外出レクの注意点
外出レクはデイサービスのレクの中でも、非日常感のある楽しいレクです。
しかし、外に行くということはリスクも高まるということ。

移動や普段と違うによって、お年寄りの体調が急変するおそれがあります。

車いすでの移動や、外を歩く時には、転倒の危険性が高まります。
見守りを徹底し、いざという時にはスタッフが身体を支えられるように寄り添って歩くことが必要です。
外出レクが適さないご利用者様もいらっしゃることにも留意しなくてはなりません。
外出前に持ち物チェック
なにか緊急事態が起きた場合にも対応できるように、最低限の持ち物を持参していきましょう。
・携帯電話
・水
・タオル
・救急箱
寒い季節なら毛布、暑い季節なら帽子や着替えなど・・・
季節によっても起こりうる危険を予測しておきましょう!
参加者の人数、点呼確認
当日、何名の参加者がいて、ヘルパーは何人連れ添うのか。
また、ヘルパー一人一人の役割分担もしっかりしておきましょう!

また、当日の天気予報もしっかりみておきましょう。
予測できないゲリラ豪雨や台風などの危険な天気が予測される日は、できるだけ外出は控えたほうがよいでしょう。
体温調整が苦手で体調が変わりやすい方、慣れない環境では不安になり混乱してしまう方などは、無理に外出にお誘いすると逆効果になってしまいます。
お留守番をお願いする時には、いつもより少ないメンバーで特別感のある室内レクをするなど「仲間外れにされた」という気持ちを感じさせない工夫をしましょう。