認知症予防のため、デイサービスのレクに脳トレは欠かせません。
お年寄りになじみのある漢字を使った簡単なクイズで、脳トレをすることができます。

◆バラバラ合体漢字クイズ
漢字のパーツをバラバラにしたものを、合体させて元に戻すクイズです。
例えば、こんな感じの問題です。
問題①:「日」「十」「寺」「言」のパーツを合体させて、漢字2つの言葉を作ってください。
…わかりましたか?答えは「時計」です。
バラバラになっているパーツが元々はどんな漢字だったかを類推することで、脳トレ効果が期待できます。
実際にデイサービスでやってみる時には、パーツをかるたのようなカードにすると取り組みやすいです。
実際にパーツをああでもないこうでもないと組み合わせることができるので、想像するだけよりも考えやすくなります。
たくさんのパーツを用意して、自由に漢字を作ってみるのも効果的です。
例題はこちら。
例題①:「シ」「カ」「重」「舌」=活動
例題②:「木」「木」「木」「木」「木」=森林
例題③:「イ」「口」「口」「口」「オ」「木」「本」=体操
◆かくれんぼ漢字クイズ
漢字の一部が隠れてしまっている文章を読むクイズです。
漢字を使った文章をコピーして、漢字の一部分に修正テープや白い紙を貼って隠してしまいます。
隠れた部分を想像で補いながら、文章を読んでいくゲームです。
欠けた画像を想像で補うことは、認知症予防や、認知症の方のリハビリに効果があるといわれています。
はじめはほんの一部を消して。
段々と漢字の半分程度まで消してチャレンジできるようにすると良いでしょう。
また、このクイズが急に苦手になったり、全くできない方を見かけた時には、認知症が進行している可能性があります。

◆定番 漢字ドリル
漢字ドリルは、デイサービスの脳トレの定番ですね。
お年寄りが取り組みやすい工夫をすることで、より脳トレ効果を高めることができますよ。
例えば、次の問題をお年寄りの脳トレ用に加工してみましょう。
問題:漢字の読みを書きましょう。
例)端午の節句
漢字の読み問題は、漢字ドリルにはよくあります。
でも、意外と漢字を忘れているお年寄りは少なくありません。
簡単に見える問題でも、わからないことがあります。
分かっているはずの漢字が読めないと、自信を喪失したり、ぼけてしまったと不安に感じたり、漢字ドリルはつまらないとやらなくなってしまったりします。
お年寄りの脳トレのための漢字ドリルは、楽しく積極的に考えられて、集中して考えればちゃんと正解できる問題がベストです。

問題は、こんなふうに加工すると、お年寄りにも取り組みやすくなります。
問題-A:この文を声に出して読んでみましょう。「五月五日は端午の節句です。」
問題-B:漢字の読みを書きましょう。端午の節句(ヒント:こいのぼり)
Aは、文字を書くのが難しい方向けの漢字ドリルです。
漢字が読めても、答えが書けない時は、声に出して読んでしまえばいいんです。
Bは、漢字を忘れてしまってなかなか思い出せない方向けの漢字ドリルです。
漢字の読み方が分からなくても、連想ゲームの要領で漢字を読むことができます。
スタッフが問題の答えを聞かれた時にも、ヒントを出したり、一緒に考えながら自分で答えにたどり着けるような声掛けをするのが大切です。
脳トレは、何かを一生懸命思い出す時に効果が高まります。
すらすらと問題が解ける方には難問を。
難しい方には、取り組みやすい工夫をして楽しく脳トレしていただきましょう。
果物漢字クイズ(例題)
漢字の読みクイズを出題するときは、あるジャンルの漢字に限定してみると楽しいですよ!
たとえば
果物
動物
国の名前
花の名前など・・
ひとつのくくりで限定してあげたほうが、利用者様もわかりやすいと思います!

この漢字、なんて読む(果物編)
1:甜瓜
2:林檎
3:西瓜
4:柘榴
5:伊予柑
6:甘橙
答え
1:メロン
2:りんご
3:すいか
4:ざくろ
5:いよかん
6:オレンジ
どうですか?
結構難しいですよね( ´∀` )
皆さん簡単には読めない漢字も多いので、推測してもらうことで脳を活性化させます!
漢字クイズは答えることが重要なのではなく、考えることが重要なのです!
誰でもわかるような問題もいくつか入れておく必要もありますが、みなさんが知らない漢字を複数入れておきましょう。
スタッフの皆さんも勉強になりますよね^^