レクリエーションの進行は、デイサービスの職員にとって重要な仕事のひとつです。
でも、デイサービスに通う利用者さんは、状態も性格もさまざま。
時には、利用者数が30人超の大人数になることもあります。
そんな中でレクを楽しんでもらうには、進行に工夫が必要です。

この記事のポイント
レク進行で気を付けるべきポイントを理解しよう!
レクを盛り上げるための方法とは!?
未経験者がレク進行で心がけること!
目次
◆危ない!転倒や事故の防止
どんなに楽しく盛り上がるレクができても、けがをしてしまっては台無しです。
レクリエーションの進行では、なによりもまず安全性に配慮しなくてはなりません。
レクのルールや予定していたプログラムの消化に気を取られて、利用者さんの危険な動きを見逃してしまうことの無いように気を付けましょう。
レク担当が少ない時には、無理をしないように。
予定を変更して小規模なレクにとどめる、という判断も時には必要です。
身体を動かすレクや競争するレクには、要注意。集中して周りが見えなくなったり、興奮して思わぬ動きをしてしまうことがあります。活動的なレクはリハビリ効果が高いですが、転倒のリスクも高まってしまうことを知っておく必要があります。
◆孤立感や不安を感じている方への働きかけ
始めてデイサービスに来られる方や認知症のある方は、デイサービスに来てもすぐには安心できないことがあります。
デイサービスの利用者さんには、レクを楽しんでいただきたいものです。
でも、レクをエンジョイするためには、「デイサービスは安心していられる場所だ」と分かってもらうことが大前提です。
レクの進行中にも、利用者さんの孤立感や不安へは気を配っておく必要があります。
初めての利用で孤立感を感じている方は、そわそわとして周りを見回していることがあります。
そのような様子に気づいたら、まずはスタッフの自己紹介をし、新しい仲間が増えたことを紹介しましょう。
インタビュー形式で利用者さんにも自己紹介をしていただき、周りの利用者さんとの仲を取り持つように働きかけるのが有効です。このデイサービスのいいところを利用者さんに挙げてもらうなど、デイサービス自体の自己紹介もできると望ましいです。
デイサービスに違和感を感じて不安になっている方は、「帰らなければ」と言われることがあります。
レクの進行中にそのような方を見かけた時には、他のスタッフに知らせてそっと対応してもらえるように依頼しましょう。
◆個々の状況に応じた声掛け
みんなでレクをやっていると、ついつい全員に同じような声掛けをしてしまいがちです。
利用者さんは一人ずつ全く違う状態でレクに参加しています。
同じ作業をやっていても、目標はバラバラです。
まずは、一人ひとりの状況を把握するように努めましょう。そのうえで、それぞれの利用者さんの状況にあった声掛けをできるように気を付けましょう。
例えば、同じ塗り絵に取り組んでいる利用者さんでも、個別の状況によって必要となる声掛けは違います。
手にまひがありリハビリしている方であれば、「はみ出さずに塗って見ましょうか」とリハビリを促すことが望ましいでしょう。
認知症のリハビリをしている方であれば、「バラの花なら、何色で塗ればいいと思います?」とバラの花を思い出してもらうように働きかけるのが効果的です。
◆みんなでやっていても、一人ひとりが楽しめるように意識して
デイサービスのレクリエーションは、集団で行うことが多くなります。
レクの進行役は、利用者さんみんなが楽しく参加できるように気を付けなくてはなりません。
ただし、あくまでも一人ひとりが楽しめた結果としてもたらされるべきです。
大勢を相手にしていても、利用者さんと自分の一対一の関係を忘れずにレクリエーションを運営していきましょう。
◆恥ずかしがらない、不安にならないこと!
スタッフの中には「レクが嫌い」という人も多くいます。
デイサービスのレクは「大きな声で明るく」進行しなければなりません。
高齢者は普通の人よりも耳が遠い方が多くいらっしゃいますので、いつもよりも大きな声を出さなければいけないのは当然です。
そして、進行役が楽しんでなければ、利用者さんも楽しめませんよね!
暗い性格だから自分にはできない・・
大きな声を出すのが苦手・・
周りのスタッフに注目されて恥ずかしい・・
最初はそんな苦手意識があっても仕方ないと思います!
普段から明るい人はデイサービスのレクが得意かもしれませんが、ほとんどの人はそうではないです!
最初は恥ずかしいかもしれませんが・・
何よりもレクは「利用者様のため」に実施するのです。
利用者様のために大きな声を出すんです
利用者様のために笑顔を作るのです
レクは周りのスタッフのためやるものではないですよね?
そう考えれば自然に大きな声で明るくできるはずですよ^^
最初はだれでも司会は苦手です!それでも慣れれば楽しくなってくるはず!
いいレクをしているデイサービスは雰囲気も良いし、チームワークも良いです。
ぜひ頑張ってくださいね!
まとめ
レク担当者はなによりも利用者様の安全に気を付ける
進行と同時に個々への声掛けが大事!
レクは利用者ファースト!利用者様のために「大きな声と笑顔」を出してみよう